
"みずの基準"に満たなかったものは、数年前まではほとんど廃棄していました。しかし、自宅で消費するものも多く、その中でジャムを作ったり、絞って飲んだりしていました。
友人が遊びに来ていた時に、その絞ったジュースを出したところとても美味しいと評判になり、譲ってほしいという声が多くなりました。そうして、今の加工品の生産が始まりました。味はいいのに形が悪くて、外に出せない規格外品を使い、今ではジャムや果汁、ゼリーなどを作っています。

加工品の加工は、すべて自家の工場でつくっています。
この工場は2014年に建てたばかりの工場で、決して大きくはありませんが、この工場の中ですべて手作業で製造しています。
ですので、大きな工場の様に大量に作ることはできませんし、すべて無添加で作っているので長期での作り置きもできません。
食べる方の笑顔を思い浮かべながら1個1個丁寧に作っています。

現在みずの果樹園で作っている加工品はジャムをはじめ、ゼリーやジュレ、果汁など5種類の商品を作っています。どの商品も生果としては出せなかった、いわゆる「規格外品」を使っていますが、味は遜色のないものばかりです。上天草の大地で太陽の光を存分に浴び、海から運ばれてくる風に吹かれながらふっくらと実った柑橘、そんな柑橘を使った加工品には上天草の恵みがたっぷりと詰まっています。また、加工品に使っている柑橘は、みずの果樹園のものだけではありません。自分たちで作れない他の果樹園で、規格外として泣く泣く廃棄していたものをみずの果樹園で買い取り、加工品の原料として使っています。加工品を作ることで、上天草全体のアピールに繋げていきたいと思っています。